環境
- Galleria ZZ ( ゲーミングPC)
- Intel Core i9 9900K ( 内部グラフィック有効化済み)
- Asrock Z390 Phantom Gaming 4
- SSD 500GB ( デフォルト)
- HD 3TB (デフォルト)
- Intel Corporation Ethernet Connection(7) I219-V (rev 10)
- SSD 120GB (購入後に追加)
- RTX 2080ti と HDMI接続のモニタ(メインモニタ)
- 内蔵グラフィックとDVI-D接続のモニタ(サブモニタ1)
- GX-DVI/U2 バッファロー とDVI-D接続のモニタ (サブモニタ2)
- USB 32GByte ( インストール用)
- USB Wifiクライアント
- Ubuntu 18.04.3 LTS ( Ubuntu Desktop 日本語 Remix )
- Rufus 3.8
手順概要
- インストーラ作成
USBメモリにRufusをつかってUbuntuのイメージファイルをコピーする。 - UEFI準備
インストーラが起動できるように設定を変更する。 - Ubuntu本体のインストール
Ubuntuの本体が起動し、GRUB画面にて変更することなくログインできるようする。 - nVidiaのドライバインストール
- 内蔵Lanのインストール
インストール準備
インストーラ作成
- Ubuntu 18.04.3 LTS( Ubuntu Desktop 日本語 Remix )のダウンロード
- Rufus 3.8 のダウンロード
- Rufus 3.8 を利用してUbuntuのUSBインストーラを作成
0(保存領域なし) , GPT , UEFI(CSM無効) , ISO イメージモード
UEFI準備
- Windowsを終了、USBインストーラを指してPCを起動
- 起動直後からF2を押しっぱなしにしてUEFIを起動
- 「ブートセキュリティー」を「無効」に設定
- 起動順序でインストーラの入ったUSBを一番最初に起動設定
インストール
Ubuntu本体のインストール
- USBインストーラのGRUB画面が表示されたら、[ Install Ubuntu ] へカーソルを合わせ、e 押下
- 4行目の「quiet splash」 を削除し、「nomodeset」を追加
- F10を押下しインストーラを起動
- インストーラが開始され、キーボード選択画面でUSB WifiクライアントをPCに接続、インストールをすすめる。
- インストールが完了後、再起動しGRUB画面が表示されたら、
[Ubuntu]へカーソルを合わせ e 押下
16行目の[quiet splash]を削除し[nomodeset]を追加 - F10を押下し起動を再開
- ソフトウェアの更新の実施
しばらくすると勝手に起動する。 - アクティビティで「端末」を入力
$ sudo vi /boot/grub/grub.cfg
148行目 [quiet splash]を削除し[nomodeset]を追加 - 再起動
GRUB画面で’Ubuntu’を選択しEnter押下、起動できることを確認
※この設定をすると編集なしで起動できますが、nVidiaのドライバをいれてもサブモニタは動かない。そのため、nVidiaのドライバが正常にインストールされたら、[nomodeset]を削除し[quiet splash]に戻す。
nVidia ドライバーのインストール
- ドライバのバージョンの検索
NVIDIA公式サイト
バージョン:430.50(ダウンロードはしなくていい) - アクティビティから「端末」を起動
- リポジトリの追加
$ sudo add-apt-repository ppa:graphics-drivers/ppa
- リポジトリのアップデート
$ sudo apt update
- ドライバの一覧の表示
$ ubuntu-drivers devices
...省略...
driver : nvidia-driver-430 - Third-party free
driver : nvidia-driver-440 - Third-party free recommended
...省略...
- ドライバのインストール
上記コマンドでは 440がreccomendedとなっているが、だめだった。
そのため、公式サイトで検索したバージョンをインストールする
$ sudo apt install nvidia-driver-430
この過程でgccやmakeもインストールされる。 - 再起動
- アクティビティで「設定」を起動
- 「詳細」->「このシステムについて」->「グラフィック」
GeForce RTX 2080 Ti/PCIe/SSE2 であることを確認 - 「サウンド」->「出力」->「サウンド出力デバイスの選択」
HDMI/DisplayPort 2 – HDA NVidia であることを確認 - アクティビティで「端末」を入力
$ sudo vi /boot/grub/grub.cfg
148行目 [nomodeset]を削除し[quiet splash]を追加 - 再起動
GRUB画面で’Ubuntu’を選択しEnter押下
メインモニタ、サブモニタが利用可能な状態で起動できることを確認
Ubuntu Linux 18.04にGPUドライバをインストールする
参考サイト:note setoyama60jp 2019/05/09 18:09
内蔵LANドライバのインストール
- アクティビティから「端末」を選択
- 接続されている内蔵LANの種類を確認
$ lspci | grep 'Ethernet'
001f.6 Ethernet controller: Intel Corporation Ethernet Connection (7) I219-V (rev 10)
- ドライバのダウンロード
公式サイトからe1000e-3.6.0.tar.gz をダウンロード - ダウンロードしたディレクトリへ移動
$ cd Downloads
- 解凍
$ tar zxf e1000e-3.6.0.tar.gz
- ソースコードの編集
$ cd e1000e-3.6.0/src
$ vi nvm.c
以下のようにする
s32 e1000e_validate_nvm_checksum_generic(struct e1000_hw *hw)
{
return 0;
}
- ビルド
$ make
- インストール
$ sudo make install
$ sudo rmmod e1000e
$ sudo modprobe e1000e
- 一応ネットワーク再起動
$ sudo /etc/init.d/networking restart - 次回起動時にも使用
$ sudo update-initramfs -u
- 再起動
オンボードのEthernetコントローラ(I219-V)がUbuntuで動かないときの対処
参考サイト:投稿者:れい 投稿日:2016年7月28日
GX-DVI/U2 のインストール
- DisplaylinkからのUbuntu 18.04用のドライバのダウンロード
公式サイト
DisplayLink USB Graphics Software for Ubuntu 5.2.zip - アクティビティから「端末」を選択
- 解凍
$ cd Downloads
$ unzip 'DisplayLink USB Graphics Software for Ubuntu 5.2.zip'
- 実行権限付与
$ chmod 755 displaylink-driver-5.2.14.run
- 実行
$ sudo ./displaylink-driver-5.2.14.run
- modules.confへの追記
$ sudo vi /etc/modules-load.d/modules.conf
[evdi]文字列の追加
... 省略 ...
# at boot time, one per line. Lines beginning with "#" are ignored
evdi
- dkms.confへの追記
$ sudo vi /etc/modprobe.d/dkms.conf
[options evdi initial_device_count=2]文字列の追加
... 省略 ...
# used by default by DKMS.
options evdi initial_device_count=2
- GX-DVI/U2をPCに接続
- 再起動
起動後にGX-DVI/U2に接続されたサブディスプレイが表示されていることを確認 - アクティビティで「ディスプレイ」を起動
「ティスプレイ」の配置で適切な位置に変更
この時点では画面がまだチラつくため再起動 - 再起動
Ubuntu 18.04 でUSB接続モニタを使えるようにする
参考サイト:Qiita @menphim 2018年12月30日に更新
躓きのポイント
- インストール画面に到達する前に停止してしまう。
→nomodesetの設定をすることで回避できる。 - それでもやはり停止する。
→GX-DVI/U2を外してからインストールする。
インストール後にドライバを入れてから利用する。 - それでもやはり停止する。
→UEFIでセキュリティブートの設定を無効にする。 - インストール画面が消える。
→インストール中にメインモニタがHDMI接続のモニタから、
内臓グラフィックのモニタがメインモニタに切り替わるタイミングがある。 - 内部グラフィックにつないだモニタが利用できない。
→インストール時に一時的だけ有効になるが利用できない。インストール後にnVidiaのドライバを入れることで利用可能になる。
また、インストール後は[nomodeset]を[quiet splash]に戻す。 - オンボード有線LANが利用できない。
→インストール後にドライバを入れてから利用する。
そのために、適当なネットワーク接続手段を用意しておく。 - インストール後にUEFIが起動できなくなった。
→GRUB画面でsetup systemを選択することでもUEFIが起動する。 - nVidiaのrecommendedを入れたのにインストールされていない。
ひとつ前のバージョンをインストールする。またはNVIDIA公式サイト で判定されたバージョンをインストールする。 - 音が出ない
→nVidiaのドライバを入れると音がでる。 - 手順を省略したら内蔵LANのドライバがインストールできない。
makeやgccはnVidiaのドライバを入れる過程でインストールされる。
nVidiaより先にインストールしたい場合は手動でインストールする。
心配事のポイント
- WindowsとUbuntuはどうやって切り替えるか?
→grub(ブートローダ)をUbuntuをインストールするSSDにインストールされる。このgrubをつかってUbuntuとWindowsを選択する。 - 元に戻せるか?
→WindowsのインストールされているSSDとUbuntuをインストールしたSSDは別のもの。そして、それらの優先順序はUEFIにて設定する。WindowsをインストールしたSSDの優先度を一番初めにすれば、grubの選択画面が表示されずにWindowsが直接起動できる。また、セキュリティーブートの設定も、UEFIから簡単に元に戻せる。 - インストール時にUSB Wifiクライアントは必須?
→インストール時にUSB Wifiクライアントが認識されていれば、インストール直後からカーネル5.0.0-31から始められます。そうでなければ、手動でアップデートする必要がある。 - インストール時にUSB Wifiを使わなくても内蔵LANを有効にすれば更新が早いんじゃないか?
→初期インストール直後では、makeやgccがインストールされていないため、内蔵LANを有効化できない。 - インストール時に「Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」にチェックをいれないとどうなる?
→チェックを入れないとカーネルが5.0.23になります。入れるとカーネルが5.0.031になる。
また、チェックを入れても入れなくてもインストールが完了したら「ソフトウェアの更新」をする必要がある。
その他
- ホームディレクトリを日本語から英語に変更
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
Don’t ask me this aginにチェックを入れる
Update Namesを押下 - Windowsの時計が狂わないように
$ sudo hwclock –systohc –localtime
コメント
苦労してインストールしたあとにこのページを見つけて…
Nvidiaのドライバーは 2019/11/22 に440.36 がリリースされたようで、nvidia-driver-440で動きました。ただ、NVIDIA X Server Settingsにバグが有るようで、設定を変更してもxorg.confにセーブされず、リブートすると設定が無効になります。430の方がまだ安定しているかもしれません。なお、他の人のためにコメントしておくと、Nvidiaのドライバーが動かないと画面が表示されず、お手上げ状態になります。Ctrl+Alt+F2等で仮想ターミナルを開くか、あらかじめ他のPCからsshでログインできるようにしてから、ドライバーのアップデートをして、失敗したらsshでログイン後、 sudo apt purge nvidia* でドライバーを一旦消去とかすると復帰できるはずです。